スタピット市長からの親書 (翻訳)
平成16年1月16日
浅野史郎閣下殿

御高名は承っております。カトマンズ・メトロポリタン市は歴史も古く、文化的にも、地理的にも重要なネパールの首都です。カトマンズ・メトロポリタン市は、日本においても幾つかの大学との学術交流を含め、仕事上も日本の松本市と姉妹都市交流をしております。また、観光はもちろん、さまざまな交流を目的として、カトマンズを多くの日本人が訪れているので感謝しています。同様に、東北地方で学ぶ多くのネパールの学生がいることも嬉しく存じます。現在30名ほどのネパールからの学生を受け入れて、県庁と県民の皆様が暖かく接してくださり、深く感謝いたします。このことはネパール国の人材育成に大いに役立っています。

数日前、カトマンズで宮城県議員の庄子賢一先生にお会いし、学生の交換交流に関する件について話合う機会があり、大変嬉しく思いました。誠に快適で充実した一時でした。

この点に鑑み、21世紀を「発展と平和の時代」にするために、児童教育に力点を置いています。これは学校教育を奨励するだけでなく、異国の人々との友情を育み、発展と平和の向上に関して幅広い見通しを持つ若人を育成することを考えております。この目的を実現するためには、将来直面するチャレンジを理解し処理できるようにするため、児童たちが異国の文化や歴史に触れることが肝要かと思います。

貴県には卓越した教育環境があり、多くのすぐれた人材を世界に輩出しております。それゆえに、カトマンズの小学生や中学生を貴県に派遣する機会が与えられればたいへんありがたく存じます。そのような交流の機会があれば、無限の可能性を持つ子供たちが、貴重で意義深い体験ができるでしょう。

私たちが今回この事業が実現し相互に利益を得られるように、貴県と永続する関係を築きたいと願っています。

またご都合のよい時に、貴県の派遣団と御一緒に浅野閣下殿にカトマンズまでお越しいただければ、誠に名誉に存じます。

浅野閣下殿、カトマンズ市民を代表して、知事殿と貴県民方々のますますの御多幸と一層の御発展と御繁栄を祈念いたします。

御都合のよい早い時期に、知事殿からよい御返事を賜りますようにお願いいたします。

感謝しつつ。
敬具
(サイン)
市長 ケシャブ・スタピット


平成16年1月16日

宮城県議会議員
庄子 賢一先生

庄子先生、

数日前、カトマンズにて先生にお会いでき誠に嬉しく存じます。会合はたいへん実り多く、意味深いものでした。私たち相互のためにも、話し合った事柄を具体化できると確信しております。

私たちが今回この事業が実現し相互に利益を得られるように、貴県と永続する関係を築きたいと願っている旨をお伝えください。

カトマンズ市の発展のために援助を受ける上で、先生の御指導に、心からの感謝を述べさせていただきます。

庄子先生の一層の御多幸と御発展を心から祈念いたします。

感謝しつつ。

敬具
(サイン)
市長 ケシャブ・スタピット

 
浅野知事の返書
平成16年1月29日
カトマンズ・メトロポリタン市
市長 ケシャブ・スタピット 様

 庄子賢一宮城県議会議員から貴殿の手紙を受け取りました。
 教育を充実することで国の発展を図ろうとする貴殿のお考えに共鳴しております。未来を担う子供たちが異国の文化に触れ、交流をすることは大変意義のあることです。貴市と宮城県の子供たちが交流できる機会があれば大変すばらしいことと思っておりますし、私も貴市の子供たちにお会いできることを楽しみにしております。
 貴市は歴史ある美しい街であり、精巧な美術建築は人々を魅了してやまないとお伺いしており、機会がありましたら、是非私も貴市を訪問したいと思っております。 2006年には日本・ネパール王国国交樹立50周年を迎えます。これを契機として両国の友好の絆がより一層深まるものと確信しております。
 最後になりましたが、ケシャブ・スタピット市長のますますの御健康と御活躍を心からお祈り申し上げます。

 平成16年1月29日

宮城県知事  浅野史郎